1973-07-05 第71回国会 衆議院 農林水産委員会 第41号
○大坂説明員 御指摘のような漁民関係者の強い反対がございますれば、これを強行することは考えておりません。ただ、原子力船「むつ」の試験を行なうためにどういうところで行なったらいいかということで苦慮いたしておりますので、現在の段階において強行することは考えておりませんけれども、将来の問題としてはいろいろ検討してまいりたいというように考えております。
○大坂説明員 御指摘のような漁民関係者の強い反対がございますれば、これを強行することは考えておりません。ただ、原子力船「むつ」の試験を行なうためにどういうところで行なったらいいかということで苦慮いたしておりますので、現在の段階において強行することは考えておりませんけれども、将来の問題としてはいろいろ検討してまいりたいというように考えております。
○大坂説明員 日本海で試験を行なうことにつきましては、青森県魚連及び秋田県知事などから、やめるようにという要望書も出ておりますので、私たちとしましては強行するというふうな考えはございません。できればさらにお話しを申し上げて御理解いただくとか、あるいは日本海に固執することなく、他の海域についても実験可能であるかどうかというようなことにつきましても、海上保安庁その他のところと御相談して検討している段階でございます
○大坂説明員 ただいま中川先生の御指摘の原子力船「むつ」の臨界及び出力上昇試験についてでございますけれども、昨年の十月あるいは十一月ごろにこの試験を行なうべく検討しておりまして、そのためには、御指摘のように安全性の問題もさることながら、漁業関係者の理解と協力を得てやりたいということで、十数度にわたる説明会あるいは懇談会を持ってまいったわけでございます。 御承知のように、原子力船「むつ」につきましては
○説明員(大坂保男君) 先ほどからお話のございました許容線量として、一般人は五百ミリレム、それから従事者は五レムという数字は、国際放射線防護委員会においてきめられたラインでございますけれでも、このICRPにおきましても、その五レム——従事者、それから五百ミリレム一般公衆という数字に至りますまでは、かなり高い線量であったというふうに聞いております。そういたしますというと、やはりぐあいが悪いだろということが
○説明員(大坂保男君) 個人被曝の登録管理につきましては、たしか昭和四十五年度から毎年どういう方法で登録管理するかという方法論を、予算の裏付けをもちまして研究してまいりまして、たとえば被曝線量をはかるときに、何によってはかったらいいか、ガラス線量計とか、フィルムバッジとかいろいろございますけれども、そういうものについてのはかり方等のマニュアルをまずつくりますことが必要だろうということで、そういう基礎的
○説明員(大坂保男君) ただいま先生御指摘のように、原子炉の運転に伴う安全保安の管理につきましては、原子炉規制法に基づきまして万全を期している次第でございまして、たとえば場所といたしましては原子炉の周辺に管理区域を設けて、そこには一般の人を立ち入らせないというようなことで管理しているほか、保安教育その他のことは、たとえ下請従事者でありましても、原子炉設置者の義務として、一般従業員と同様の保安管理及び
○説明員(大坂保男君) 臨界試験及び出力上昇試験につきましては、二〇%と一応区切りましたのは、臨界試験及び出力上昇試験のうち二〇%程度のものは、非常に微妙な試験でございますので、静穏な海上において行なわなければいかぬという絶対的な条件がございます。したがいまして、静穏な海上と申しますと、やはり陸奥湾内だということでお願いしておるわけでございます。もし二〇%まで成功いたしますれば、それ以上は、五〇%の
○説明員(大坂保男君) 御質問の点につきましては、なかなか御説明申し上げにくいわけでございますけれども、私どもは、昭和四十二年に、原子力船の安全審査をいただきまして、原子力船は安全であるという報告をいただいたわけでございます。その後、原子炉につきましては、三菱原子力で作製いたしたわけでございますけれども、陸上の臨界試験その他の機能試験を行ない、かつ今回も、臨界試験及び出力上昇試験におきましては、運輸省
○説明員(大坂保男君) 原子力船「むつ」は、昨年の十月臨界試験及び出力上昇試験を行なうという予定で、昨年の九月来、原子力船事業団が地元の漁民の方々に説明をいたし、了解を求めてまいったわけでございますけれども、原子力船の安全性ということについての疑問点が残されまして、いまだ了解に至っておりません。 昨年末来、したがいまして、事業団の説明あるいは折衝だけじゃなくて、知事をはじめとする青森県当局の御仲介
○大坂説明員 まだ結論を得たわけではございませんけれども、事務当局といたしましては、そのような方向で検討したいと思っております。
○大坂説明員 ただいま先生御指摘のこの報告書は、昨年の二月、原子力局長が委嘱いたしました検討会におきまして、一年間にわたる検討の結果出されたものでございます。この取り扱いにつきましては、私どもその趣旨を十分尊重いたしまして、今後どういうふうにこれを具体化していくか。そのために、必要あれば原子力委員会のもとで、どういう体制で、あるいは国の財政的な援助をどういうふうなやり方で、あるいはどの程度のやり方でこれを
○大坂説明員 先生御指摘のように、労使関係の正常化につきましては、私どもも深く念願している点でございます。しかしこのJPDRの裁判につきましては、先ほど村上参考人が申しましたように、研究所側にもただしたいものがあるということで控訴に及んだわけでございまして、政府といたしましては、原則としまして、特に妥当性を欠くということでない限り、労使関係に直接介入するということは適当ではないと考えておりまして、そういうふうに
○大坂説明員 そのとおりでございまして、先ほど参考人のほうから申し述べましたように、原子力の研究開発の基本的な考え方からこういう勤務体系が望ましいというようなことを、事実を指摘いたしまして、それを踏まえまして、原研当局において労使間によってそれを協議していくという方向で考えているわけでございます。
○大坂説明員 ただいま御指摘の点につきましては、JPDRの運転開始当初は五班三交代の理由はございましたけれども、その後の経験にかんがみまして、ほかの一般の商業発電所の運転と同じような見解、すなわち四班三交代のほうが効率的、合理的ではないかというようなことにつきまして意見を述べたということでございます。
○大坂説明員 伊方の原子力発電所の安全審査につきましては、本年五月十二日に開催されました原子炉安全専門審査会で担当の部会を設けまして、五月十七日以降安全審査を進めております。その部会におきましてはAグループとBグループと二つ設けまして、Aグループのほうでは発電所の機器、プラント関係を審査いたし、Bグループでは周辺の環境、サイトの地盤、地質等を審査するということで進めております。その審査を現在進めているわけでございますけれども
○大坂説明員 その後、水産庁の当局と御相談いたしまして協議いたしました結果、この温排水の拡散の範囲、影響につきましては、地形とかあるいは海流、流速その他いろいろの条件によってかなり異なっておるということで、一がいに申し上げることはむずかしいということでございます。水産庁のほうで採用いたしました根拠は、いわゆる平野理論と申しますものをアプライいたしましたときにこういう計算になるということでございまして
○大坂説明員 お答えいたします。 排水口の出口温度につきましては、ただいま水産庁長官のお答えのとおり、大体七度というふうに考えております。
○説明員(大坂保男君) 温排水の問題につきましては、ただいま辻先生が御指摘のとおり科学技術庁におきまして環境安全専門部会を原子力委員会のもとに設けまして、六つの分科会を設けたわけでございますが、そのうち特に温排水の重要性に着目いたしまして、温排水分科会というものを一つの分科会として設けたわけでございます。一般的な温排水の調査その他につきましては、ただいま環境庁からお話しのございましたように、環境庁を
○説明員(大坂保男君) 原子力委員会といたしまして、まだ公式に発表できる数字はございませんが、原子力産業会議のほうで二〇〇〇年までの原子力発電の展望をいたしましたときに、昭和六十五年度で大体一億ないし一億一千万キロワットになるであろうというふうに想定いたしておりますので、その数字を引用したのじゃないかと考えております。
○説明員(大坂保男君) ただいま考えられております原子力発電所の計画でございますが、昭和五十五年度におきましては、運転開始するものを含めまして大体三千二百万キロワット程度、それから昭和六十年度では六千万キロワット程度というふうに想定いたしておりまして、その発電キロワットに対応いたします原子炉の基数といたしましては、これからの大型化を想定いたしまして、大体八十万キロワットないし百万キロワットクラスのむのということで
○大坂説明員 ただいま御質問のございました、動燃で現在建設しております東海村の再処理工場でございますが、ここから排出されます廃棄物につきましては、原子力発電所に比べて相当程度高いことは御指摘のとおりでございます。ただ、この再処理工場の安全性につきましては、特別に原子力委員会に再処理工場の安全審査のための専門部会を設けまして、そこで慎重に検討いたしました結果、安全であるという結論を得たわけでございます
○大坂説明員 概略の数字でございますけれども、たとえば敦賀発電所は御承知のように三十四万キロワットでございますが、そこから排出されます気体廃棄物の量としましては、数万キュリー、大体六万ないし七万キュリーというぐあいに考えられております。それから水に出ますところの放射性廃棄物としましては、年間二ないし三キュリーぐらいじゃないかというふうに考えております。それから使用済み燃料として再処理を要しますものが
○大坂説明員 ただいま先生の御質問の資料につきましては、持ち合わせておりませんので、後ほど資料として提出いたしたいと思います。
○大坂説明員 ただいまお話しの——その前に原研の事故に関しまして、新聞では許容量の十倍の濃度であるというふうに書いてございますが、これは私が御説明申し上げたものでございますけれども、許容量というものは、その場合におきましては全く人体に影響のない程度のものということでございますので、それの十倍であっても別に影響はないと申し上げてよろしいような濃度でございます。 それから、安全性の研究でございますけれども
○大坂説明員 ただいま先生のおことばのとおり、うっかりでもいかぬということで、その原研の件につきましては、使用してない期間中は完全に他人がいたずらしても開かないようにロックするというようなことを、昨日全部のバルブにつきまして行なったわけでございますけれども、原子力発電所の関係につきましても、設計面あるいは施設面におきましては、安全審査で厳重な審査をいたしまして、事故の発生することはないというふうに考
○大坂説明員 ただいま先生御指摘の東海村の廃液の漏れにつきましては、不注意に基づくものとは申しながらはなはだ遺憾に思っております。 内容は、すでに先生御承知のように、ホットラボから廃液を三・三立米ほど廃液処理場にパイプで流すにあたりまして、関係のないJRR2の前にございますバルブが若干ゆるんでおったためにそこから流れ出たということでございますが、幸い人的、物的損害はございませんでしたけれども、そういう
○説明員(大坂保男君) 先生の御指摘のとおり、原子力発電の安全性につきましては、私どももかねがね最も関心を持っている点でございますけれども、原子炉の安全性を考えますときにいつも指摘されますのは、これだけ、現在すでに稼動中、建設中あるいは審査中のものが九基と、さらに将来追加されることもあるかもしれませんので、そういうことになりますと、私どもとしましては、この放射線その他いろいろの面での安全につきましては
○説明員(大坂保男君) お答え申し上げます。 若狭湾地区におきましては、現在すでに運転を行なっておりますものは関西電力の美浜一号と、日本原子力発電の敦賀発電所と二つでございますが、そのほかに現在すでに原子炉の設置の許可を受けまして建設中のものは、関西電力の美浜二号、高浜一号及び二号、それから動燃事業団の新型転換炉と四つの原子炉が建設中でございます。さらに現在原子炉の設置許可申請が出ておりまして、その
○大坂説明員 御答弁いたします。 現在の原子力損害賠償法ができましたのは昭和三十六年でございますけれども、その前年に原子力委員会の委嘱に基づきまして原子力損害賠償専門部会が設置されまして、そこの答申が出ております。それによりますと、原子力の損害賠償につきましては、いまだ未知の分野もございますし、諸外国あるいは条約等の例も参照いたしましたところ、被害者に故意または過失を立証させることは酷な点もあるということで
○大坂説明員 ただいま先生御指摘のように、先般の新聞等で、千葉大学の川崎先生が、市原市から木更津にかけましての沖合いで採取いたしましたヘドロから、かなりの放射能が出ているという報道がございましたけれども、私のほうでもこの問題を注視いたしまして、川崎先生の研究室に参りまして、そのヘドロをお借りいたしまして、当方において調査、分析いたしました結果、その結果としましてカリウム、このカリウムは天然放射能でございますけれども
○説明員(大坂保男君) ただいま申し上げましたように、現在、動燃事業団の担当者が調査中でございますので、その結果を見まして、非常に有望であるということでありますると、さらに新たな探鉱計画をつくりたいというふうに考えておりますけれども、何ぶんにも現在、調査を始めた段階でございますので、何とも申し上げかねる段階であります。
○説明員(大坂保男君) 御答弁いたします。 四十三年から四十四年度にかけまして通産省の地質調査所が奥尻島を調査いたしましたところ、かなりの放射能の異常値が発見されまして、ただいま先生のお話しのように四十五年度におきまして動燃事業団の担当者二名が現在、六月から調査中でございます。ただいまのところ、まだはっきりした数値はつかんでおりませんけれども、希望があるようでございますので、来年度におきましてはさらに